前回の記事では、和田電気工事でよく見られる新築工事で電気工事をするときの主な作業について配管を紹介しました。今回は、機械電源にスポットをあて、生産機械やエアコンへの電源供給についてできるだけ専門用語を使わずわかりやすいよう、ある意味誤解を恐れずに、ちょっとだけ詳しく説明します。
機械電源とは
これまで電気工事士が直接設置し、電気を供給してきた照明やコンセントとは異なり、建物には電気工事士が取り付ける以外の電気設備も存在します。例えば住宅では、トイレの温水便座や自動手洗いなどがあります。これらの設備は、近くにコンセントを設置しておけば、プラグを差すだけで電気が供給されます。そのため、水回りの業者が工事を始める前に、電気工事を完了させておく必要があります。
工場の場合は電気を必要とする設備が増え、有圧扇、シャッター、クレーンや消火用ポンプが一般的な設備です。それに工場で仕事をする機械にも電気が必要で、例えば自動車工場で、金属を切ったり、曲げたり、組み立てたりする作業をする機械です。
これらもコンセントを準備しておいて、それぞれの業者が設置し、プラグを差して動かしたいところですが、そう簡単にはいきません。電源の種類が住宅とは違い、「動力」と呼ばれる種類で通常、機械に直接電線を繋ぎます。
動力とは
動力の正確な呼び方は「三相3線式200V」で、3線式200Vというように3本の線を使った200Vの電気です。三相とは、3本の線からくる電気の波が少しずつ時間的にずれていることを意味します。この電気の波のずれにより、エネルギーが弱くなる電気の谷の部分を減らすことができます。これによりモーターを効率よく回転させることが可能となります。別の表現をすると、少ない電線で効率よく電気を送ることができ、大きな電気を使用する場所ではコスト面で優れています。
接続作業
実際の接続作業では検討する事がいろいろあり、電線の選定にしても、流れる電流に合わせた電線の太さ、配線方法に合わせた電線の種類、保護管の有無、配線の経路など、決定すべきことがたくさんあります。
しかし、悩むことはありません。事前に機械の資料を確認し、周りの状況や機械の使い方を確認した上で、作成した電気工事の図面があります。図面にそって進めれば大丈夫です。
経験を積み重ね、電気工事について理解が深まると、「こうした方がやりやすい」「こうした方がきれいな仕上がりにある」といった意見が出てくるようになります。これは熟練度が上がってきた証拠です。そうなると、次のステップとして材料の準備や、他業者との調整や図面を書く仕事もできるようになっていきます。
アピールタイム
和田電気工事では社長を含む、全員が現場作業からスタートし、それぞれが現在のポジションで仕事をしています。そのため基本的な工事は全員ができ、全員が指導できます。電気工事を行う中で自分の好きなこと、得意なことが見つかれば、それを伸ばしましょう。いずれは社内で頼られる存在になってもらえることを期待しています。和田電気工事では電気工事の第一歩からしっかりと指導し、サポートします。電気工事士、始めてみませんか?