前回の記事では、和田電気工事でよく見られる新築工事で電気工事をするときの主な作業について高圧受電・変電設備を紹介しました。今回は、配管にスポットをあて、できるだけ専門用語を使わずわかりやすいよう、ある意味誤解を恐れずに、ちょっとだけ詳しく説明します。
配管とは
配管は電線を通すための管やチューブで、主に電線保護のために使われます。金属やプラスチック製で、取り付け方法は埋込配管と露出配管の2種類があります。つまり、配管が見えるか見えないかの違いです。
埋込配管(隠ぺい配管)
住宅では見た目が重視され、ほぼ埋込配管が使われます。配管は壁の中、天井の裏、外部では地面の中に埋められています。
露出配管
一方、工場ではメンテナンス性の良い露出配管が使われます。目に見える所に取り付けるため、機能性はもちろん、周囲の雰囲気に馴染むようにきれいに施工する必要があります。例えば、白い壁には白色系の配管を使い、柱と並行に取り付けます。
配管の選び方
配管の機能として、まず中に通す電線に適したサイズであることが重要です。薄鋼電線管の場合、電線管の内断面積の32%以下に電線を収めることが推奨されています。
次に、検討するのは配管の種類を選です。物がぶつかる可能性がある所は金属製の配管を使い、湿気があるが錆が出たら困る所ではプラスチック配管を使うというような簡単な時もあれば、屋外で雨などの湿気対策として厚みのある金属製の配管を…いや、プラスチック製の方がそもそもサビないが、屋根がメッキ色なので同じメッキ色の金属配管の方がいいんじゃないか?というような悩ましい場合があります。これはセンスや好みがあり、ダメな使い方はあれどこれしかないというような物でもありません。
電線のルート
同じ電線のルートとしてケーブルラックもあります。工場でよく使われるハシゴのような形をした金属製のラックで、その上に電線をのせて使用します。幅は20cmから1mを超えるものもあり、のせる電線に合わせて選びます。
ネジなし電線管
配管の中で最もよく使うのがネジなし電線管です。E管とも呼ばれる金属製の電線管で、25mmのサイズのネジなし電線管はE25と呼称されます。電線管は金属製でも曲げられるように作られていて、ベンダーという工具を使ってテコの原理を利用して現場に合うように加工します。
これがいわゆる職人技で、狙った形に加工するには経験が必要です。一度曲げてしまった配管は元には戻せないため、間違えた分だけ材料が無駄になります。できないうちは配管工事をした現場で余った端材などを利用して練習し、簡単な曲げ加工から少しずつ経験を重ね、技術を習得していきます。
アピールタイム
ここで和田電気工事のアピールタイムです。和田電気工事には配管曲げ職人が数名おり、指導を受け放題です。配管工事も多く、練習の機会も豊富で、習得した技術を実際に使う機会も多くあります。和田電気工事で電気工事士になり、手に職をつけませんか?